HTML講習
フォントとテキスト(PDF 素材)
フォントファミリー(font-family)
フォントファミリー名と総称ファミリー名の優先リストを指定するプロパティ。
フォントファミリー名(半角カンマで区切り複数指定できる。日本語フォントやスペースが入るフォント名は、引用符で囲む。)
※@charsetでの文字コードセット指定と連動。
総称ファミリー名(キーワードで引用符で囲まずに指定する。フォントファミリー名で指定したフォントが利用できない場合に必要。必須推奨。)
font-family: "MS Pゴシック", "Osaka";
font-family: "MS Pゴシック", "Osaka", sans-serif;
↑ 左から優先的に自動判別され、いずれも表示できない場合は、最後の「sans-serif」が選択される。
総称ファミリー名
- serif(明朝体)「Times」「Garamond」「Bodoni」「MS P明朝」「ヒラギノ明朝 Pro W3」「平成明朝」など
- sans-serif(ゴシック体)「Arial」「Helvetica」「MS Pゴシック」「ヒラギノ角ゴ Pro W3」「Osaka」「平成角ゴシック」など
- cursive(筆記体フォント)「Caflisch Script」「Snell」「Sanvito」など
- fantasy(装飾フォント)「Alpha Geometrique」「Critter」など
- monospace(等幅フォント)「Courier」「Prestige」「MS ゴシック」「Osaka-等幅」など
※IE5では、英数字が含まれる要素に、lang属性とxml:lang属性で「en」を指定しないと適用されない。
フォントスタイル(font-style)
フォントのスタイルを指定するプロパティ。
normal(通常のフォントスタイル。デフォルト。)
italic(イタリック体に分類されるフォントを指定する。筆記体。)
oblique(斜体に分類されるフォントを指定する。傾けただけのスタイル。)
「italic」「oblique」で日本語を指定した場合は、日本語にはイタリック体がないので、どちらで指定しても斜めに傾けただけの斜体になる。
フォントの変形(font-variant)
フォントの変形を指定するプロパティ。
normal(「スモールキャピタル」に分類されない通常フォント。デフォルト。)
small-caps(「スモールキャピタル」に分類されるフォント。)
スモールキャピタル(小文字の大きさの大文字。)
※英字で大文字と小文字のあるフォントしか適用されない。日本語の漢字や仮名には適用されない。
フォントの太さ(font-weight)
フォントの太さを指定するプロパティ。
100〜900(100刻みの9段階で太さを指定する。9段階の太さに対応していないフォントは、細かな設定はできない。)
normal(フォントを「400」の太さで指定する。デフォルト。)
bold(フォントを「700」の太さで指定する。)
bolder(フォントを1段階「+100」上げる。900より大きくはできない。)
lighter(フォントを1段階「-100」下げる。100より小さくはできない。)
※多くのブラウザがサポートできるのは、「nomal」「bold」である。
フォントの大きさ(font-size)
フォントの大きさを指定するプロパティ。
xx-small、x-small、small、medium、large、x-large、xx-large(絶対サイズ)
※規定値mediumの大きさは、ブラウザやユーザー設定による。 次の大きさは1.2倍で計算する。
※例)mediumが12pxの時、largeは14.4pxとなる。
larger、smaller( 一段階大きくまたは、一段階小さくする。)
長さ( px、ptなど。マイナス指定不可。「em」「ex」で指定した場合は、親要素からのサイズを参照する。)
%( 親要素からのパーセンテージで指定する。)
※アクセシビリティでは、ユーザーに不必要に権限を先約するのは望ましくないと言われている。フォントサイズを絶対指定(ptやpxで指定する)する事である。
したがって、「pt」「px」を使用するより、「em」「ex」「%」を使用する事である。
※img要素にも、代替テキストのために、font-sizeを指定する事が望ましい。
フォントの一括指定(font)
フォント指定を一括で指定するプロパティ。
以下の順序で指定する。省略不可のものは省略できない。
- font-size、font−varient, font-weight(順不同)
- font-size(省略不可)
- /line-height(最初に「/」が必要。)
- font-family(省略不可)
システムフォントでの指定
- caption ウィンドウのタイトルバーで使用のフォント設定
- icon アイコンの名前で使用のフォント設定
- menu メニューで使用のフォント設定
- message-box ダイアログボックスで使用のフォント設定
- small-caption 小さなツールボックスのタイトルで使用のフォント設定
- status-bar ウィンドウのステータスバーで使用のフォント設定
(使用例)font: icon のように、システムフォントのみでの指定となる
テキスト
インデント幅(text-indent)
テキストの最初の行のインデント幅を指定するプロパティ。規定値0。
長さ(インデント幅を長さで指定する。マイナス指定可。)
%(インデント幅をパーセンテージで指定する。マイナス指定可。)
※マイナス指定ではみ出した内容をどう表示するのかは、「overflow」で指定する。
行揃え(text-align)
テキストの行揃えを指定するプロパティ。
left(テキストを左揃えにする。)
right(テキストを右揃えにする。)
center(テキストを中央揃えにする。)
justify(テキストを両端揃えにする。)
※text-align・vertical-alignは、指定した要素に含まれるブロック要素には影響しない。ブロック要素の配置については、float・positionや左右マージン幅で指定する。
装飾(text-decoration)
テキストの装飾を指定するプロパティ。
none(テキストを装飾しない。デフォルト。)
underline(テキストに下線を引く。)
overline(テキストに上線を引く。)
line-through(テキストに打ち消し線を引く。)
blink(テキストを点滅させる。)
※none以外は、半角空白文字で区切り、複数指定できる。
文字間隔(letter-spacing)
テキストの文字間隔を指定するプロパティ。
normal(使用しているフォントの通常の文字間隔で指定。デフォルト。)
長さ(0でnormalと同じ。+指定で間隔が広がり、-指定で間隔が狭まる。)
※全てのブラウザで必ずしも、指定した長さで文字間隔が表示される事はない。
単語間隔(word-spacing)
テキストの単語間隔を指定するプロパティ。
normal(使用しているフォントの通常の単語間隔で指定。デフォルト。)
長さ(0でnomalと同じ。+指定で間隔が広がり、-指定で間隔が狭まる。)
※全てのブラウザで必ずしも、指定した長さで文字間隔が表示される事はない。
大文字と小文字の変換(text-transform)
テキストの大文字と小文字を変換するプロパティ。
capitalize(単語の1文字目のみを大文字に変換する。)
uppercase(すべての文字を大文字に変換する。)
lowercase(すべての文字を小文字に変換する。)
none(変換しない。デフォルト。)
※日本語などのテキストでは利用価値がない。
空白文字の処理方法(white-space)
要素内に含まれる半角空白文字の処理方法を指定するプロパティ。改行も空白とされる。
normal(連続する空白文字をひとつに圧縮し、行ボックスを越える場合は改行される。)
pre(連続する空白文字の圧縮を禁止する。改行はソース内の改行の位置か「br」改行)
nowrap(連続する空白文字をひとつに圧縮するが、「br」でしか改行しない。改行しない場合、ボックスからはみ出る。)
pre-wrap(連続する空白文字の圧縮を禁止するが、改行はソース内の改行・「br」改行・行ボックスを越えた場合に行われる。)
pre-line(連続する空白文字をひとつに圧縮するが、改行はソース内の改行・「br」改行・行ボックスを越えた場合に行われる。)
none(処理しない。デフォルト。)
※CSSでのデフォルト設定として、white-spaceプロパティを指定しておくべきとされる。